スペアナDSA815-TR
RIGOL社製、スペクトラム・アナライザDSA815TR
<<日本語マニュアル 2012年7月版>> 
Publication Number UGD03106-1110
Copyright 2011 RIGOL Technologies, Inc. All Rights Reserved.
この日本語マニュアルは無許可複製厳禁 内容については一切責任を負わない。
 
マニュアル#1
マニュアル#2
マニュアル#3

 
34ページ
メニュキーと種類
メニュキーにはオペレーション・モードによって、7つの型ある。 それぞれを以下に記す
 
1.パラメータ設定
 
25
このメニュキーを押すと、パラメータを直接、数値キーで 入力できる。
左の例は、[Center Freq]メニュキーを押して、数値キーで数値を 入力し、[Enter]キーで、センター周波数を入力したもの。
2.状態切り替えスイッチ
 
26
このメニュキーは、メニュのサブオプションを 切り替えるの使用する。
左の例は[Signal Track]メニュキーで、シグナルトラッキング 機能のON/OFFを切り替える。
3.下位メニュキー
(パラメータ有)

 
27
このメニュキーは、下位メニュの選択キーでパラメータを 切り替えるもの。
左の例は[Unit]メニュキーを押して、単位を[dBm]にしている。 これでY軸の単位をdBmにしている。
4.下位メニュキー
(パラメータ無)

 
28
このメニュキーは、下位メニュの選択キー。
例は[Corrections]メニュキーなっている。
5.実行キー
 
29
このメニュキーを押して、表示されている機能を直接実行 させる。
例は[Peak->CF]メニュキーで、押すとピークサーチが実行され、 その時の信号のピーク値の周波数がセンター周波数に設定される。
6.ファンクション・スイッチ
+パラメータ設定

 
30
このメニュキーはファンクションを切り替えて、更に数値キー を使って直接パラメータを入力できる
例は[CF Step]中の[Auto]と[Manual]を切り替える。[Manual]が 選択された状態ではCF Stepの値を直接入力できる。
7.状態選択
 
31
このメニュキーはパラメータを選択したり、1つ上のメニュに 戻るのに使う。
例は[Trig Type]選択状態で、[Free Run]メニュキーを押したところ。 フリートリガが選択され、その状態で動作している。
 
 
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36ページ  
パラメータの設定方法
 
パラメータ値は「数字キー」「ノブ」「ディレクションキー」のどれか を使って数値を入力する事ができる。このセクションではその3つ方法を紹介する。 センター周波数を800MHzに設定する例で以下に説明する。
 
1.数字キーを使う方法
1)「FREQ」キーを押して、[Center Freq]メニュキーを押す。
2)数字キーを使って800と入力する。
3)「Enter」キーを押してMHzを選ぶ。または、ポップアップ メニュから選ぶ。
 
2.ノブを使う方法
パラメータを入力できる状態(パラメータ自体が選択されているとき) ノブを時計回り(右回り)に回すと、パラメータは増加し、反時計回り (左回り)だと減少する。
1)「FREQ」キーを押し、[Center Freq]メニュキーを押す。
2)ノブを回して、パラメータを希望値にする。
(注)「保存」操作中にノブを回すと、同じパス内のファイル名が連続的に 変わって見る事ができる。
 
3.ディレクションキーを使う方法
パラメータが記述できる状態で、ディレクションキーを押して パラメータ値を特定値ステップで上げ下げできる。
1)「REEQ」キーを押し[Center Freq]メニュキーを押す。
2)ディレクションキーでパラメータを設定する。
(注)「保存」操作中にディレクションキーを押すと、 同じパス内のファイル名が連続的に 変わって見る事ができる。
 
 
 
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38ページ  
ファイル名の入力方法
 
本機はアルファベット、数字、#、中国語でのファイル名 をサポートしている。
 
1.ファイル名入力インタフェース
「Storage」キーを押す。ファイルタイプと保存場所を選択する。
[Save]メニュキーを押してファイルネームを入力する。「+/-」キー を押して、アルファベット・モード、数字モードを切り替える。
32
 
<チップ>もしUSB保存デバイスが接続されているとき 34キーを押すと、ファイル名入力 インタフェースが表示される。
 
2.ファイル名入力インタフェース
1)「+/-」キーを押してアルファベット入力モードにする。「1」キー で大文字・小文字を切り替えできる。設定したモードはファイル名 入力インタフェース画面の右下角に表示される。
 
2)入力したい文字キーを押す。この時の入力可能文字が[文字選択域]に表示 されている。同じキーを何度か押して入力したい文字を出す。入力したい 文字が出たら、「Enter」キーを押す。
 
3)同様に文字を1つずつ入力していく。
 
 
33
もし番号を入力したいなら「+/-」キーを押して、数字入力モードに 切り替えて、数字キーを押して入力する。
 
 
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41ページ  
内蔵ヘルプシステムの使い方
 
フロントパネルのキー1つずつについて、またメニュキーに ついてのヘルプが用意されている
 
1.ヘルプ画面を見る方法
「Help」キーを押すと、ヘルプのプロンプトが表示される。 そしてヘルプを見たい対象のキーを押すと、そのキーに関連した のヘルプが画面真ん中に表示される。
 
2.ページのアップダウン
ヘルプが1ページ以上ある場合、ディレクションキーかノブを 回すと次のページがロールアップする。
 
3.ヘルプ画面の閉じ方
フロントパネルのどれかキーを押すと(ディレクションキー以外)、 ヘルプ画面は閉じる。
 
4.メニュ・ヘルプの見方
「Help」キーを押して、ヘルプを見たい対象のメニュキーを押すと それに関連したヘルプが表示される。
 
5.ファンクションキーのヘルプの見方
「Help」キーを押して、どれかヘルプを見たいファンクション・キー を押すと、そのキーに関連したヘルプが見られる。
 
 
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44ページ  
フューズ交換方法
 
フューズが焼けたら、規定の新しいフューズを以下の手順で 交換する。
 
1.電源コネクタ上のフューズ用フタを外す。
2.フューズホルダを取り外す。
3.新しいフューズと交換する。
4.フューズホルダを装着してフタを閉める。  

 
注 意
フューズ交換作業をする前に、本体の電源が切られて、 電源元も切られている事を確認すること。
 
 
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45ページ
 
 第 2 章 フロントパネル操作
 
この章ではフロントパネルのキーに関連した機能を詳細に解説する。
 
< 項 目 >
・基本設定(基本機能キーエリア)
・スイープと機能の設定(ファンクションキーエリア)
・測定の設定(メジャキーエリア)
・マーカ計測(マーカキーエリア)
・ショートカット・キー
・システム設定
 
 
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46ページ
 
<基本機能キーエリアの説明>
 
FREQ(キー)
 
スペクトラムを見る周波数の範囲(周波数レンジ)を2つのパラメータで設定する。 その周波数レンジでスイープされる。周波数パラメータを変更するたびに、 スイープはリスタートされる。
 
周波数レンジは2つのパラメータで表されるが、その表し方は2通りあり、
1)スタート周波数とストップ周波数(Fstart/Fstop
2)センタ周波数とスパン(=幅)(Fcenter/Fspan
 
2つのパラメータの内1が変わると、以下の式のとおり、 関連して自動的にもう1も調整される。
 
 Fcenter=(Fstop+Fstart)/2        (2−1)
 Fspan=Fstop−Fstart            (2−2)
 
 
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47ページ
 
Center Freq(メニュキー)
 
現チャネルでのセンター周波数を設定する。このキーを押すと、 モードが「center frequency/span入力モード」に変わって、 センター周波数とスパンの値が画面グリッドの左右に それぞれ表示されるようになる。
 
キーポイント:
  • スパンが一定なら、センタ周波数の変化に連れて、スタート周波数 とストップ周波数が変わる。
  • センタ周波数を変化させる事は、水平方向にチャネルを シフトする事で、その調整は規定された周波数レンジによって 制限を受ける。??
  • ゼロスパン・モードでは、スタート・ストップ・センタの各周波数 は常に一致する。
  • パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 750 MHz
レンジ 0 Hz to 1.5GHz
単位 GHz, MHz, kHz, Hz
ノブのステップ スパン>0、ステップ=スパン/200
スパン=0、ステップ=RBW/100
Min=1Hz
ディレクションキーのステップ CFステップ
 
Start Freq
 
現チャネルでのスタート周波数を設定する。このキーを押すと、 モードが「start/stop frequency入力モード」に変わって、 スタート周波数とストップ周波数が画面グリッドの左右に それぞれ表示されるようになる。
 
キーポイント:
  • スパンとセンタ周波数が、スタート周波数に連れて 変わる。スパンの変化は他のパラメータに影響することがある。 詳細はスパンの項目を参照。
  • ゼロスパン・モードでは、スタート・ストップ・センタの各周波数 は常に一致する。もしどれか1つ変えると、他の2つも同じ値に変わる。
  • パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 0 GHz
レンジ 0 Hz to 1.5GHz
単位 GHz, MHz, kHz, Hz
ノブのステップ スパン>0、ステップ=スパン/200
スパン=0、ステップ=RBW/100
Min=1Hz
ディレクションキーのステップ CFステップ
 
 
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48ページ
 
 
Stop Freq
 
現チャネルでのストップ周波数を設定する。このキーを押すと、 モードが「start/stop frequency入力モード」に変わって、 スタート周波数とストップ周波数が画面グリッドの左右に それぞれ表示されるようになる。
 
キーポイント:
  • スパンとセンタ周波数が、ストップ周波数に連れて 変わる。スパンの変化は他のパラメータに影響することがある。 詳細はスパンの項目を参照。
  • ゼロスパン・モードでは、スタート・ストップ・センタの各周波数 は常に一致する。もしどれか1つ変えると、他の2つも同じ値に変わる。
  • パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 1.5 GHz
レンジ 0 Hz to 1.5GHz
単位 GHz, MHz, kHz, Hz
ノブのステップ スパン>0、ステップ=スパン/200
スパン=0、ステップ=VBW/100
Min=1Hz
ディレクションキーのステップ CFステップ
 
 
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49ページ
 
 
CF Step
 
センタ周波数のステップを設定する。センタ周波数を固定ステップで 連続的に変えると、測定しているチャネルが切り替わる。
 
キーポイント:
  • CFステップはマニュアルかオートモードに設定できる。CF ステップはノンゼロスパン・モードではスパンの10分の1になる。 またゼロスパン・モードではRBWと同じになる。マニュアル・モード では数字キーでステップを設定できる。
  • 適切なCFステップを設定し、[Center Freq]を選択したら、 隣接したチャネルをマニュアルでスイープするために、ディレクションキー のup/downを使って、規定されたステップで測定チャネル間を切り替える。
  • パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 150MHz
レンジ 1Hz to 1.5GHz
単位 GHz, MHz, kHz, Hz
ノブのステップ スパン>0、ステップ=スパン/200
スパン=0、ステップ=100Hz
Min=1Hz
ディレクションキーのステップ in1, 2, 5 シーケンス
 
 
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50ページ
 
Signal Track
 
シグナルトラック機能をON/OFFする。シグナルトラック機能は 周波数がゆらぐ様な信号を追跡・計測するために使う。測定したい信号 (振幅変化が3dB以下のもの)を、マーカ1の範囲内に入れてこの機能使う。 (マーカ測定の項目を参照) この機能は、周波数ポイントがゆらぐ信号のピークポイントを 常にマーカの中心に表示し、周波数がゆらぐような信号でも連続的に 追跡して観測しやすくするもの。
 
シグナルトラックのプロセスは以下のように動作する。
36
 
キーポイント:
  • シグナルトラック機能をONにすると、STアイコン 37 が画面の左端のステータス・バーに表示される。
  • 動作中のアクティブなマーカがあり、シグナルトラックがONに なると、マーカ近辺の振幅変化が3dBを超えないポイントを探してマークする。 と同時に、その周波数をセンタ周波数に設定し、スクリーンの中央で 信号象を定位させる
  • アクティブマーカがなくても、シグナルトラック機能をONにすると、 マーカ1をアクティブにし自動的にピークサーチを実行し、ピークが あればその周波数をセンタ周波数にセットする。そして画面センタに その信号ピークを安定的に表示する。
  • 連続スイープでは、信号追跡は常に実行される。 シングルスイープでは、1回だけ信号追跡が実行される。 ゼロスパンではシグナルトラックは無効。
 
 
 
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51ページ
 
Peak−>CF
 
このメニュキーを押すとピークを探して、そのピークの 周波数をセンタ周波数(CF)に設定する。ゼロスパン・モードでは この機能は無効。
 
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39
 
 
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52ページ
 
CF−>Step
 
このキーは現状のセンタ周波数をCFステップに設定する。 このキーを押すと自動的にマニュアルモードになる。この 機能は通常、チャネル切り替えと共に使用される。
高調波観測の例で言うと、信号をチャネルのセンタ周波数に 設定して、[CF->Step]を実行する。そしてディレクションキーの downキーを押し続けると、それぞれの高調波を順に観測する ことができる。
 
 
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53ページ
 
SPAN(キー)
 
スパンを設定するキー。このパラメータを変更すると、周波数パラメータ に影響し、スイープがリスタートする。
 
 
Span(メニュキー)
 
現チャネルの周波数レンジを設定するもの。このメニュキーを押すと 「センタ周波数/スパン入力モード」に切り替わり、センタ周波数 とスパンが画面のグリッドの両端にそれぞれ表示される。
 
キーポイント:
  • スパンにより、スタート・ストップ周波数が自動的に設定される。
  • マニュアルスパン・モードでは下は100Hzから上はスペックで 記述されているフルスパンまで設定できる。(ゼロスパン・モードに 入るには、[Zero Span]メニュを使う) スパンを最大値に設定すると フルスパン・モードになる。
  • 自動(Aouto)モードにあるとき、、ゼロスパン・モードでスパンを調整すると、 自動的にCFステップとRBWの両方が変更される場合がある。そして RBWが変更されると、VBWにも影響することがある。(自動VBWモード)
  • スパン・モードの状態によっては、RBWとVBWが変更される事がある。
  • ゼロスパン・モードでは「ビデオトリガ」も「1/Δタイム・リードアウト」 機能も有効ではない。
  • パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 1.5 GHz
レンジ 0 Hz to 1.5GHz
(0 Hzはゼロスパンでのみ有効)
単位 GHz, MHz, kHz, Hz
ノブのステップ スパン/200、Min=1Hz
ディレクションキーのステップ 1,2,5の順
 
 
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54ページ
 
Full Span
 
スパンを最大値に設定する。
 
 
Zero Span
 
スパンを0に設定する。スタート・ストップ・センタ周波数は全部 同じになり、水平軸は時間を表すことになる。設定周波数における 入力信号の振幅を(時間領域に於いて)測定する事になる。
 
キーポイント:
ノンゼロスパンと違って、ゼロスパンでは固定された周波数の時間領域 での特性が画面に表示される。従って以下の機能はゼロスパン・モード では有効ではない。
  • 「FREQ」キーの[Peak->CD], [Signal Track]の各メニュキー
  • 「SPAN」キーの[Zoom In], [Zoom Out]の各メニュキー
  • 「Marker−>」キーの[Mkr->CF], [Mkr->Step], [Mrk->Start], [Mrk->Stop], [MkrΔ->CF], [MkrΔ->Span]の各メニュキー
  • 「Marker」キーの[Readout]の[Frequency], [Period and 1/ΔTime]
  • 「TG」キーの[Power Sweep]メニュキー
 
Zoom In
 
スパンの幅を現行の半分に設定する。スクリーン上で波形の詳細を ズームアップして見る事ができる。
 
 
Zoom Out
 
スパンの幅を現行の2倍に設定する。スクリーン上で波形をより大きな 範囲でズームアウトして見る事ができる。
 
 
Last Span
 
以前のスパン状態の設定に戻す。
 
 
 
 
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56ページ
 
AMPT(キー)
 
振幅のパラメータを設定するキー。 このパラメータを適切なモードで調整することで、 見ている波形をより観測しやすい表示にできる。
 
 
Auto Scale(メニュキー)
 
この機能は信号振幅全体を確認できるように、自動でY軸スケール間隔を 可能な範囲で最大に設定する。
可能であれば、信号観測がし易いように、信号のピークが一番上のグリッド以内に 収まるように自動的にリファレンスレベルを設定する。
 
40
 
 
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57ページ
 
Ref Level
 
スクリーン上に表示できる最大の電力値、または電圧値を設定する。 その設定値はスクリーン左端のグリッドの上に表示される。
 
キーポイント:
  • リファレンスレベルの設定可能な最大値は、ミキシングレベル、入力 アッテネータ、プリアンプの設定による。リファレンスレベルの最大値を 調整すると、以下の式を満足するように、即ちミキシングレベルを超えない ようにするために、入力アッテネータが調整される。
    Ref−aRF+aPA≦Lmix     (2−3)式
    (LRef:リファレンスレベル、 aRF:入力アッテネータ、  aPA:プリアンプ、 Lmix:最大ミキシングレベル)
  • パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 0 dBm
レンジ -100 dBm to 20 dBm
単位 dBm, -dBm, mV, uV
ノブのステップ ログスケール・モード:ステップ=Scale/10
リニアスケール・モード:ステップ=0.1 dBm
ディレクションキーのステップ ログスケール・モード:ステップ=Scale
リニアスケール・モード:ステップ=1 dBm
 
 
 
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58ページ
 
Input Atten
 
RF入力のフロント・アッテネータを設定するキー。適切に設定する ことで、大きな信号でも 低ひずみで、また小さい信号は低ノイズで、確実にミキサーを通過させる ことができる。
 
キーポイント:
  • プリアンプが作動していれば、入力アッテネータは最大30dB まで設定できる。不等式(2−3)を満足する範囲でリファレンス・レベル を調整できる。
  • パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 10 dB
レンジ 0 dB to 30 dB
単位 dB
ノブのステップ 1 dB
ディレクションキーのステップ 5 dB
 
 
 
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59ページ
 
Scale/Div
 
スクリーンでの縦グリッド1目盛当たりのログ値を設定するキー。 この機能はスケール・タイプが「Log」になっている時だけ有効。
 
キーポイント:
  • スケールを変更する事で振幅レンジが調整される。
  • 表示可能な振幅レンジは
    最小:リファレンス・レベルー現状スケール×10
    最大:リファレンス・レベル
  • パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 10 dB
レンジ 0.1 dB to 20 dB
単位 dB
ノブのステップ スケール≧1、ステップ=1 dB
スケール<1、ステップ=0.1 dB
ディレクションキーのステップ in 1, 2, 5 の順
 
Scale Type
 
このキーでY軸のスケールをリニアスケールか、ログスケールに 切り替える。初期設定はログスケール。
 
キーポイント:
  • ログスケール:Y軸はログ座標軸になる。グリッドの一番上に表示 される値はリファレンスレベル。リニアスケールからログに切り替わった ときのY軸の単位は初期値dBmになる。
  • リニアスケール:Y軸はリニア座標軸になる。グリッドの一番上と 一番下に表示される値はリファレンスレベルと0Vになる。各グリッド の値はリファレンスレベルの10%値になる。[Scale/Div]は無効。 ログスケールからリニアスケールに切り替わった時のY軸の単位は 初期値ボルトになる。
  • スケールタイプはY軸の単位には影響しない。
 
 
 
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60ページ
 
Units
 
このキーでY軸の単位を設定する。
ログスケールではdBm, dBmV, dBuV、   リニアスケールではVolts Watts
 
キーポイント:
単位の変換について
 
41
  (Rはリファレンス抵抗値)  
 
 
Ref Offset
 
このキーで、被測定デバイスと測定器の間のロス/ゲインを補償するために リファレンスレベルにオフセットを設定する。
 
キーポイント:
  • この値を変更すると、リファレンスレベルの読み値とマーカの読み値 の両方が変化する。しかし画面上のカーブの位置には影響しない。
  • ここでのパラメータは数字キーで設定できる。詳細は「パラメータ 設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 0 dB
レンジ -300 dB to 300 dB
単位 dB
ノブのステップ N/A
ディレクションキーのステップ N/A
 
 
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61ページ
 
Auto Range
 
このキーを押すと、画面に信号波形全体を適切に表示させるために、 スパンレンジの範囲内で、自動で振幅パラメータを調整してくれる。
 
42
 
キーポイント:
  • [Auto Scale]と違い、この機能は信号のオーバレンジの問題を 測定対象の信号に従って、パラメータ設定と最大ミキシングレベルの調整 に従って、解消する事ができる。
  • [Auto]と違い、この機能は現チャネルの信号を調整する。 チャネル周波数の設定は修正しない。[Auto]はフルレンジ周波数で信号 をサーチし、レンジのまん中に信号をもってくる。
 
43
 
 
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63ページ
 
RF Preamp
 
信号路の入口にあるプリアンプの状態をセットするキー。プリアンプを ONにすると、観測信号が微弱でもノイズレベルを抑えて、信号を ノイズから分離して観測しやすくできる。
 
 
キーポイント:
プリアンプがONになると、画面左のステータスバーに 44アイコンが表示される。
 
 
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64ページ
 
Correction
 
このキーは、アッテネータやケーブルによるロスやゲインを補償する ために振幅を補正する機能だ。この機能では、補正のための データ・テーブルが表示させたり、またその修正データを読み込み・保存が できる。このコレクション(修正)機能をONにすると、現在のトレース 信号が修正され、関連する測定データが補正される。また画面左端の ステータスバーに45アイコンが表示される。
 
 
1.Select
このキーで補正ファクタを選択する。Antenna、Cable、Other and User から選択する、初期設定はOff。この補正ファクタを選択したら、 [Correction]メニュキーを押してCorrectionを動作させる。 複数ファクタの設定もできる。
 
2.Correction
このキーで補正機能をOn/Offする。初期設定はOff。この補正機能が 有効になると、既に選択されている補正ファクタが適用される。複数の 補正ファクタが選択されていれば、その全部が補正機能に適用される。
 
3.Edit
このキーで補正ファクタにおける周波数の補正用データの内容を記述できる。 また振幅の補正用データも記述できる。
(注)記述した補正用データは内蔵/外部メモリのどちらにも保存 できる。データを記述したら「Storage」キーを押して保存する。 保存手順は「Storage」の項とおり。
記述する部分は"point1"から"point2"というように1つづ上がっていく 方向にだけ動く。
Point 補正ファクタのデータポイントを新設したり、編集 したりする。
Range : 1 〜 200
Frequency 補正ファクタ中の周波数ポイントを記述する。
 
Amplitude 補正ファクタ中の振幅補正を記述する。
範囲: -120 dB 〜 100 dB
Del Point 補正ファクタ中のポイントデータを削除する。
(周波数補正、振幅補正)
 
4.Freq Interp
このキーで振幅補正データ中の2つの設定ポイントの間に、補間ポイントの 型を設定する
  • リニアモードでは、補間ポイントを正しく設定するために 周波数と振幅は別々に、リニア単位とログ単位が使用される。
  • ログモードでは、両方のパラメータともログ単位が使用される。
 
5.Delete
このキーで選択した周波数と振幅の補正データを消去する。
 
6.Corr Table
補正データ表を表示させる
 
7.Corr View
  • All:データの補正値をすべて表示
  • Sel:データの選択した補正値だけを表示
 
 
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66ページ
 
MaxMixL
 
このキーは入力信号の大きさによって、ミキサの最大入力レベルを設定する ものである。
 
キーポイント:
  • 大きな入力信号に対しては、入力アッテネータを増加し、信号の歪みを 低減し、より小さい最大ミキシングレベルを選択する。
    小さい入力信号に対しては、入力アッテネータを低減して歪みを低減し、 より大きい最大ミキシングレベルを選択する。
  • この最大ミキシングレベルを元に、式(2−3)を満足するよう パラメータが常に調整される。
  • ここでのパラメータは数字キー、ノブ、ディレクションキー で設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。
 
  パラメータ   内    容
初期設定 -10 dB
レンジ -30 dBm to 0 dBm
単位 dBm, -dBm, mV, μV
ノブのステップ 1 dBm
ディレクションキーのステップ 10 dBm
 
Input Impedance
 
このキーは電圧を電力に変換する用に、入力インピーダンスを 切り替えるために使用する(式2−4参照)。 初期設定値は50Ω。75Ωの設備を測定するには、75Ωから50Ωに変換する RIGOL製のアダプタを使って接続し、そして入力インピーダンスを75Ωに設定する。
(注)75Ωに設定すると、「75Ω」という表示が画面左足のステータスバーに 表示される。  
 
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