BW/Det(キー) このキーは、RBW(Resolution Bandwidth バンド幅解像度)、 VBW(Video Bandwidth ビデオ帯域)、検波器タイプのパラメータ を設定する。 |
RBW このキーで必要な解像度バンド幅(RBW)を設定する。それによって 周波数が近接した複数の信号を分離して観測できる。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容(フィルタタイプが Gauss ) |
初期設定 | 1 MHz |
レンジ | 100 Hz to 1 MHz |
単位 | GHz, MHz, kHz, Hz |
ノブのステップ |
1,3,10(巡回) |
ディレクションキーのステップ | 1,3,10(巡回) |
VBW このキーで必要なビデオバンド幅(VBW)を設定する。それによって ノイズをビデオバンド外にフィルタアウトして観測できる。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 1 MHz |
レンジ | 1 Hz to 3 MHz |
単位 | GHz, MHz, kHz, Hz |
ノブのステップ |
1,3,10(巡回) |
ディレクションキーのステップ | 1,3,10(巡回) |
V/R Ratio このキーでVBW/RBW比を設定する。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 1 |
レンジ | 0.0000010 to 30000 |
単位 | N/A |
ノブのステップ |
1,3,10(巡回) |
ディレクションキーのステップ | 1,3,10(巡回) |
Detector Type 本機は信号をスイープし、トレースする形で画面に表示している。 トレースのそれぞれの点において、設定されたインターバル時間の範囲内で、全ての 点データを取り込み、選択された検波器を使って、取り込まれた点データを処理して いる(ピーク、平均などの処理)。そうして処理したデータ(1つ1つの点)を スペクトラム波形として表示していっている。 キーポイント:
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1.Pos Peak (ポジティブピーク検波) ポジティブピーク検波は、相応のインターバル時間内で、 それぞれのトレース点における、サンプリングされたデータ 中の最大値を表示する。 ステータスバー表示= ![]() 2.Neg Peak (ネガティブピーク検波) ネガティブピーク検波は、相応のインターバル時間内で、 それぞれのトレース点における、サンプリングされたデータ 中の最小値を表示する。 ステータスバー表示= ![]() 3.Sample (サンプル検波) サンプル検波は、相応のインターバル時間の中央点で、 それぞれのトレース点における、過渡的なレベルを表示する。 この検波方式はノイズやノイズ状の信号の観測に利用する。 ステータスバー表示= ![]() 4.Normal (ノーマル検波) ノーマル検波(ローゼンフェル検波)は、サンプリングデータ・セグメント の最大値と最小値を交互に表示する。即ち奇数のデータポイントでは 最大値を、偶数のデータポイントでは最小値を表示する。 この方式では、信号の振幅変域がきれいに表示される。 ステータスバー表示= ![]() 5.RMS Avg (RMS平均検波) RMS平均検波は、相応のインターバル時間内でサンプリングされた データをRMS平均処理(以下の2−8式参照)をして表示される。 この検波方式では、ノイズが除去されて弱い信号でもきれいに表示される。 ![]() VRMSは電圧のRMS値(単位:V)、 Nは各ポイントのサンプル 値の数、 vi はサンプル値のエンベロープ(単位:V) 参照抵抗値R(リファレンス・インピーダンス)を使うと電力の計算は: ![]() ステータスバー表示= ![]() 6.Voltage Avg (電圧平均検波) インターバル時間内の全てのサンプリングデータの平均処理が行われ 表示される。計算式は以下の通り(式2−9)。 ![]() VAVは電圧の平均値(単位:V)、Nはサンプル数、 vi はサンプリング値のエンベロープ(単位:V)。 ステータスバー表示= ![]() 7.Quasi-Peak(DS815はオプション) 省略 |
Filter Type このキーでRBWのフィルタタイプをセットする。 キーポイント:
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Sweep/Trig(キー) このキーでは、スイープとトリガの機能についてのパラメータを設定する。 時間、オートSWT、モード、スイープ回数、トリガタイプなど。 |
Sweep Time このキーでは、測定器がスパンレンジ内のスイープを完了するための スイープタイムを設定する。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 50 ms |
レンジ | 20μs to 1500 s (ノンゼロスパンでの最小値は10ms) |
単位 | ks, s, ms, μs, ns, ps |
ノブのステップ |
Sweep time/100, Min= 1 ms |
ディレクションキーのステップ | 1, 1.5, 2, 3, 5, 7.5(巡回) |
Auto SWT このキーでは、スイープタイムの自動設定方法を[Normal]か[Accy] に設定する。[Nomal]が選択されると、スイープは速くなる。[Accy]では 高い精度で測定ができるようになる。 |
Mode このキーで、スイープモードを[Single]か[Cont]に設定する。 この選択の状態は画面左端のステータスバーの表示される。 |
1.Single
ステータスバーのアイコン=
![]() シングルスイープ・モードになる。スイープ回数は パラメータアイコン上の10と表示される。 2.Cont ステータスバーのアイコン= ![]() 連続スイープモードになる。パラメータアイコンに [Cont]が表示される。 |
キーポイント:
![]() |
Single このメニュはシングルスイープ・モードでトリガ初期化を実行する ために使う。そのあと、全てのトリガ条件を満足すると設定したナンバの スイープ(また測定)を実行する。 キーポイント:
![]() |
Number このキーでシングルスイープ・モードのスイープ回数を設定する。 ここで設定した回数だけスイープを実行し、その回数を示す数字 がステータスバーのアイコンに表示される。 |
パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 1 |
レンジ | 1 to 9999 |
単位 | N/A |
ノブのステップ |
1 |
ディレクションキーのステップ | 1 |
Trig Type このキーで、トリガ・タイプを選択する。選択したタイプのアイコンが ステータスバーに表示される。 |
1.FreeRun
ステータスバーのアイコン=
![]() このモードでは、連続的にトリガ信号が生成され、常時トリガ条件は満たさる 状態になる。 2.Video ステータスバーのアイコン= ![]() このモードでは、ビデオトリガ条件を超えたビデオ信号(電圧値)が 検出されると、トリガ信号が生成される。 この機能はノンゼロ・スパンモードでは無効。 またゼロ・スパンモードでも検波タイプが[RMS Avg]と[Voltage Avg] の時は無効。 3.External ステータスバーのアイコン= ![]() このモードでは、外部信号(TTLレベル信号)が背面パネルの 「トリガイン」コネクタから入力されていて、その信号が 設定したトリガエッジ条件を満たしているとき、 トリガ信号が生成される。 |
Trig Setup |
1.Trigger Level このキーでビデオトリガのトリガレベルを設定する。 この時、トリガレベル線(TL)とその値は画面上に表示される。 パラメータは、数字キー、ノブ、ディレクションキーを 使って設定できる。詳細は「パラメータ設定」の項を参照。 |
パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 0 dBm |
レンジ | -300 dBm to 50 dBm |
単位 | dBm (ただしY軸の単位設定による) |
ノブのステップ |
1 dBm |
ディレクションキーのステップ | 10 dBm |
2.Edge このキーで外部トリガのトリガ・エッジを設定する。Posでパルスの 立ち上がり、Negで立ち下がりのそれぞれエッジを指定する。 |
Trace/P/F(キー) スイープした信号は画面上にトレースとして表示される。本機にはパス (Pass)とフェイル(Fail)のテスト機能が準備されている。 [Trace/P/F]メニュキーはそのトレースとPテスト、Fテストに関する パラメータを設定するために使う。 |