メニュキーと種類 メニュキーにはオペレーション・モードによって、7つの型ある。 それぞれを以下に記す |
1.パラメータ設定![]() |
このメニュキーを押すと、パラメータを直接、数値キーで
入力できる。 左の例は、[Center Freq]メニュキーを押して、数値キーで数値を 入力し、[Enter]キーで、センター周波数を入力したもの。 |
2.状態切り替えスイッチ![]() |
このメニュキーは、メニュのサブオプションを
切り替えるの使用する。 左の例は[Signal Track]メニュキーで、シグナルトラッキング 機能のON/OFFを切り替える。 |
3.下位メニュキー (パラメータ有) ![]() |
このメニュキーは、下位メニュの選択キーでパラメータを
切り替えるもの。 左の例は[Unit]メニュキーを押して、単位を[dBm]にしている。 これでY軸の単位をdBmにしている。 |
4.下位メニュキー (パラメータ無) ![]() |
このメニュキーは、下位メニュの選択キー。 例は[Corrections]メニュキーなっている。 |
5.実行キー![]() |
このメニュキーを押して、表示されている機能を直接実行
させる。 例は[Peak->CF]メニュキーで、押すとピークサーチが実行され、 その時の信号のピーク値の周波数がセンター周波数に設定される。 |
6.ファンクション・スイッチ +パラメータ設定 ![]() |
このメニュキーはファンクションを切り替えて、更に数値キー
を使って直接パラメータを入力できる 例は[CF Step]中の[Auto]と[Manual]を切り替える。[Manual]が 選択された状態ではCF Stepの値を直接入力できる。 |
7.状態選択![]() |
このメニュキーはパラメータを選択したり、1つ上のメニュに
戻るのに使う。 例は[Trig Type]選択状態で、[Free Run]メニュキーを押したところ。 フリートリガが選択され、その状態で動作している。 |
パラメータの設定方法 パラメータ値は「数字キー」「ノブ」「ディレクションキー」のどれか を使って数値を入力する事ができる。このセクションではその3つ方法を紹介する。 センター周波数を800MHzに設定する例で以下に説明する。 1.数字キーを使う方法 1)「FREQ」キーを押して、[Center Freq]メニュキーを押す。 2)数字キーを使って800と入力する。 3)「Enter」キーを押してMHzを選ぶ。または、ポップアップ メニュから選ぶ。 2.ノブを使う方法 パラメータを入力できる状態(パラメータ自体が選択されているとき) ノブを時計回り(右回り)に回すと、パラメータは増加し、反時計回り (左回り)だと減少する。 1)「FREQ」キーを押し、[Center Freq]メニュキーを押す。 2)ノブを回して、パラメータを希望値にする。 (注)「保存」操作中にノブを回すと、同じパス内のファイル名が連続的に 変わって見る事ができる。 3.ディレクションキーを使う方法 パラメータが記述できる状態で、ディレクションキーを押して パラメータ値を特定値ステップで上げ下げできる。 1)「REEQ」キーを押し[Center Freq]メニュキーを押す。 2)ディレクションキーでパラメータを設定する。 (注)「保存」操作中にディレクションキーを押すと、 同じパス内のファイル名が連続的に 変わって見る事ができる。 |
ファイル名の入力方法 本機はアルファベット、数字、#、中国語でのファイル名 をサポートしている。 1.ファイル名入力インタフェース 「Storage」キーを押す。ファイルタイプと保存場所を選択する。 [Save]メニュキーを押してファイルネームを入力する。「+/-」キー を押して、アルファベット・モード、数字モードを切り替える。 ![]() <チップ>もしUSB保存デバイスが接続されているとき ![]() 2.ファイル名入力インタフェース 1)「+/-」キーを押してアルファベット入力モードにする。「1」キー で大文字・小文字を切り替えできる。設定したモードはファイル名 入力インタフェース画面の右下角に表示される。 2)入力したい文字キーを押す。この時の入力可能文字が[文字選択域]に表示 されている。同じキーを何度か押して入力したい文字を出す。入力したい 文字が出たら、「Enter」キーを押す。 3)同様に文字を1つずつ入力していく。 ![]() もし番号を入力したいなら「+/-」キーを押して、数字入力モードに 切り替えて、数字キーを押して入力する。 |
内蔵ヘルプシステムの使い方 フロントパネルのキー1つずつについて、またメニュキーに ついてのヘルプが用意されている 1.ヘルプ画面を見る方法 「Help」キーを押すと、ヘルプのプロンプトが表示される。 そしてヘルプを見たい対象のキーを押すと、そのキーに関連した のヘルプが画面真ん中に表示される。 2.ページのアップダウン ヘルプが1ページ以上ある場合、ディレクションキーかノブを 回すと次のページがロールアップする。 3.ヘルプ画面の閉じ方 フロントパネルのどれかキーを押すと(ディレクションキー以外)、 ヘルプ画面は閉じる。 4.メニュ・ヘルプの見方 「Help」キーを押して、ヘルプを見たい対象のメニュキーを押すと それに関連したヘルプが表示される。 5.ファンクションキーのヘルプの見方 「Help」キーを押して、どれかヘルプを見たいファンクション・キー を押すと、そのキーに関連したヘルプが見られる。 |
フューズ交換方法 フューズが焼けたら、規定の新しいフューズを以下の手順で 交換する。 1.電源コネクタ上のフューズ用フタを外す。 2.フューズホルダを取り外す。 3.新しいフューズと交換する。 4.フューズホルダを装着してフタを閉める。 ![]() 注 意 フューズ交換作業をする前に、本体の電源が切られて、 電源元も切られている事を確認すること。 |
この章ではフロントパネルのキーに関連した機能を詳細に解説する。 < 項 目 > ・基本設定(基本機能キーエリア) ・スイープと機能の設定(ファンクションキーエリア) ・測定の設定(メジャキーエリア) ・マーカ計測(マーカキーエリア) ・ショートカット・キー ・システム設定 |
Center Freq(メニュキー) 現チャネルでのセンター周波数を設定する。このキーを押すと、 モードが「center frequency/span入力モード」に変わって、 センター周波数とスパンの値が画面グリッドの左右に それぞれ表示されるようになる。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 750 MHz |
レンジ | 0 Hz to 1.5GHz |
単位 | GHz, MHz, kHz, Hz |
ノブのステップ |
スパン>0、ステップ=スパン/200 スパン=0、ステップ=RBW/100 Min=1Hz |
ディレクションキーのステップ | CFステップ |
Start Freq 現チャネルでのスタート周波数を設定する。このキーを押すと、 モードが「start/stop frequency入力モード」に変わって、 スタート周波数とストップ周波数が画面グリッドの左右に それぞれ表示されるようになる。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 0 GHz |
レンジ | 0 Hz to 1.5GHz |
単位 | GHz, MHz, kHz, Hz |
ノブのステップ |
スパン>0、ステップ=スパン/200 スパン=0、ステップ=RBW/100 Min=1Hz |
ディレクションキーのステップ | CFステップ |
Stop Freq 現チャネルでのストップ周波数を設定する。このキーを押すと、 モードが「start/stop frequency入力モード」に変わって、 スタート周波数とストップ周波数が画面グリッドの左右に それぞれ表示されるようになる。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 1.5 GHz |
レンジ | 0 Hz to 1.5GHz |
単位 | GHz, MHz, kHz, Hz |
ノブのステップ |
スパン>0、ステップ=スパン/200 スパン=0、ステップ=VBW/100 Min=1Hz |
ディレクションキーのステップ | CFステップ |
CF Step センタ周波数のステップを設定する。センタ周波数を固定ステップで 連続的に変えると、測定しているチャネルが切り替わる。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 150MHz |
レンジ | 1Hz to 1.5GHz |
単位 | GHz, MHz, kHz, Hz |
ノブのステップ |
スパン>0、ステップ=スパン/200 スパン=0、ステップ=100Hz Min=1Hz |
ディレクションキーのステップ | in1, 2, 5 シーケンス |
Signal Track シグナルトラック機能をON/OFFする。シグナルトラック機能は 周波数がゆらぐ様な信号を追跡・計測するために使う。測定したい信号 (振幅変化が3dB以下のもの)を、マーカ1の範囲内に入れてこの機能使う。 (マーカ測定の項目を参照) この機能は、周波数ポイントがゆらぐ信号のピークポイントを 常にマーカの中心に表示し、周波数がゆらぐような信号でも連続的に 追跡して観測しやすくするもの。 シグナルトラックのプロセスは以下のように動作する。 ![]() キーポイント:
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Peak−>CF このメニュキーを押すとピークを探して、そのピークの 周波数をセンタ周波数(CF)に設定する。ゼロスパン・モードでは この機能は無効。 ![]() ![]() |
CF−>Step このキーは現状のセンタ周波数をCFステップに設定する。 このキーを押すと自動的にマニュアルモードになる。この 機能は通常、チャネル切り替えと共に使用される。 高調波観測の例で言うと、信号をチャネルのセンタ周波数に 設定して、[CF->Step]を実行する。そしてディレクションキーの downキーを押し続けると、それぞれの高調波を順に観測する ことができる。 |
SPAN(キー) スパンを設定するキー。このパラメータを変更すると、周波数パラメータ に影響し、スイープがリスタートする。 |
Span(メニュキー) 現チャネルの周波数レンジを設定するもの。このメニュキーを押すと 「センタ周波数/スパン入力モード」に切り替わり、センタ周波数 とスパンが画面のグリッドの両端にそれぞれ表示される。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 1.5 GHz |
レンジ |
0 Hz to 1.5GHz (0 Hzはゼロスパンでのみ有効) |
単位 | GHz, MHz, kHz, Hz |
ノブのステップ | スパン/200、Min=1Hz |
ディレクションキーのステップ | 1,2,5の順 |
Full Span スパンを最大値に設定する。 |
Zero Span スパンを0に設定する。スタート・ストップ・センタ周波数は全部 同じになり、水平軸は時間を表すことになる。設定周波数における 入力信号の振幅を(時間領域に於いて)測定する事になる。 キーポイント: ノンゼロスパンと違って、ゼロスパンでは固定された周波数の時間領域 での特性が画面に表示される。従って以下の機能はゼロスパン・モード では有効ではない。
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Zoom In スパンの幅を現行の半分に設定する。スクリーン上で波形の詳細を ズームアップして見る事ができる。 |
Zoom Out スパンの幅を現行の2倍に設定する。スクリーン上で波形をより大きな 範囲でズームアウトして見る事ができる。 |
Last Span 以前のスパン状態の設定に戻す。 |
AMPT(キー) 振幅のパラメータを設定するキー。 このパラメータを適切なモードで調整することで、 見ている波形をより観測しやすい表示にできる。 |
Auto Scale(メニュキー) この機能は信号振幅全体を確認できるように、自動でY軸スケール間隔を 可能な範囲で最大に設定する。 可能であれば、信号観測がし易いように、信号のピークが一番上のグリッド以内に 収まるように自動的にリファレンスレベルを設定する。 ![]() |
Ref Level スクリーン上に表示できる最大の電力値、または電圧値を設定する。 その設定値はスクリーン左端のグリッドの上に表示される。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 0 dBm |
レンジ | -100 dBm to 20 dBm |
単位 | dBm, -dBm, mV, uV |
ノブのステップ |
ログスケール・モード:ステップ=Scale/10 リニアスケール・モード:ステップ=0.1 dBm |
ディレクションキーのステップ |
ログスケール・モード:ステップ=Scale リニアスケール・モード:ステップ=1 dBm |
Input Atten RF入力のフロント・アッテネータを設定するキー。適切に設定する ことで、大きな信号でも 低ひずみで、また小さい信号は低ノイズで、確実にミキサーを通過させる ことができる。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 10 dB |
レンジ | 0 dB to 30 dB |
単位 | dB |
ノブのステップ | 1 dB |
ディレクションキーのステップ | 5 dB |
Scale/Div スクリーンでの縦グリッド1目盛当たりのログ値を設定するキー。 この機能はスケール・タイプが「Log」になっている時だけ有効。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 10 dB |
レンジ | 0.1 dB to 20 dB |
単位 | dB |
ノブのステップ |
スケール≧1、ステップ=1 dB スケール<1、ステップ=0.1 dB |
ディレクションキーのステップ | in 1, 2, 5 の順 |
Scale Type このキーでY軸のスケールをリニアスケールか、ログスケールに 切り替える。初期設定はログスケール。 キーポイント:
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Units このキーでY軸の単位を設定する。 ログスケールではdBm, dBmV, dBuV、 リニアスケールではVolts Watts キーポイント: 単位の変換について ![]() (Rはリファレンス抵抗値) |
Ref Offset このキーで、被測定デバイスと測定器の間のロス/ゲインを補償するために リファレンスレベルにオフセットを設定する。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | 0 dB |
レンジ | -300 dB to 300 dB |
単位 | dB |
ノブのステップ | N/A |
ディレクションキーのステップ | N/A |
Auto Range このキーを押すと、画面に信号波形全体を適切に表示させるために、 スパンレンジの範囲内で、自動で振幅パラメータを調整してくれる。 ![]() キーポイント:
![]() |
RF Preamp 信号路の入口にあるプリアンプの状態をセットするキー。プリアンプを ONにすると、観測信号が微弱でもノイズレベルを抑えて、信号を ノイズから分離して観測しやすくできる。 キーポイント: プリアンプがONになると、画面左のステータスバーに ![]() |
Correction このキーは、アッテネータやケーブルによるロスやゲインを補償する ために振幅を補正する機能だ。この機能では、補正のための データ・テーブルが表示させたり、またその修正データを読み込み・保存が できる。このコレクション(修正)機能をONにすると、現在のトレース 信号が修正され、関連する測定データが補正される。また画面左端の ステータスバーに ![]() |
1.Select このキーで補正ファクタを選択する。Antenna、Cable、Other and User から選択する、初期設定はOff。この補正ファクタを選択したら、 [Correction]メニュキーを押してCorrectionを動作させる。 複数ファクタの設定もできる。 2.Correction このキーで補正機能をOn/Offする。初期設定はOff。この補正機能が 有効になると、既に選択されている補正ファクタが適用される。複数の 補正ファクタが選択されていれば、その全部が補正機能に適用される。 3.Edit このキーで補正ファクタにおける周波数の補正用データの内容を記述できる。 また振幅の補正用データも記述できる。 (注)記述した補正用データは内蔵/外部メモリのどちらにも保存 できる。データを記述したら「Storage」キーを押して保存する。 保存手順は「Storage」の項とおり。 記述する部分は"point1"から"point2"というように1つづ上がっていく 方向にだけ動く。 |
Point |
補正ファクタのデータポイントを新設したり、編集
したりする。 Range : 1 〜 200 |
Frequency |
補正ファクタ中の周波数ポイントを記述する。 |
Amplitude |
補正ファクタ中の振幅補正を記述する。 範囲: -120 dB 〜 100 dB |
Del Point |
補正ファクタ中のポイントデータを削除する。 (周波数補正、振幅補正) |
4.Freq Interp このキーで振幅補正データ中の2つの設定ポイントの間に、補間ポイントの 型を設定する
5.Delete このキーで選択した周波数と振幅の補正データを消去する。 6.Corr Table 補正データ表を表示させる 7.Corr View
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MaxMixL このキーは入力信号の大きさによって、ミキサの最大入力レベルを設定する ものである。 キーポイント:
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パラメータ | 内 容 |
初期設定 | -10 dB |
レンジ | -30 dBm to 0 dBm |
単位 | dBm, -dBm, mV, μV |
ノブのステップ | 1 dBm |
ディレクションキーのステップ | 10 dBm |
Input Impedance このキーは電圧を電力に変換する用に、入力インピーダンスを 切り替えるために使用する(式2−4参照)。 初期設定値は50Ω。75Ωの設備を測定するには、75Ωから50Ωに変換する RIGOL製のアダプタを使って接続し、そして入力インピーダンスを75Ωに設定する。 (注)75Ωに設定すると、「75Ω」という表示が画面左足のステータスバーに 表示される。 |