簡単パソコンラックの自作(木工)
床置きの簡単パソコンラックを木工で自作した。
製作費用は300円程度。
不要になれば、ばらしてリサイクルできるように すべて無垢材、接着剤や塗料など化学製品は使用しない。
 
材料はのじ板だけで作った。シンプル、でも丈夫で、 自分のパソコンに合わせたオーダメイドだ。
 
のじ板とばかにする人がいるが、木工で自作する時に 一番問題なのが、材木の費用だ。きれいにかんながかかった 分厚い材料はすごく高価で、素人には使えない。合板は 経年で剥がれてきたり、不要後の処分がめんどう。
その点のじ板は1枚100円程度。多少失敗しても平気。 強度の点でも、工夫すればイスだって作れる。要は工夫だ。
自作なので見た目よりは、費用と機能を優先で考えたいね。
板材について
木工に使う材料はのじ板という一番安い杉板を使う。
長さ180cm、幅11cm、厚み1cmの板で、表面はあらいまま。 17枚ほどが一束にされて1500円〜2000円程度。
一束単位で売られている事が多い。束にされているので、板は ずぶ濡れ状態の物が多い。ばらして、しばらく日陰干しに しておいたものを使う。
乾燥とともに反ってくる。が、あまり気にせず作る。
フシを避けて部品取りをする
フシがあっても気にせず利用する。
ラックのテーブル になる所にフシ穴があると、見た目が良くないというので あれば、避けて部品取りをすればいい。
また、支え足の部品にフシ穴があると、そこでポッキリ 折れやすくなるので、そこもフシを避けて部品取りする。
必要な長さにカットする
のじ板を必要な長さにカットする。
パソコン本体の奥行きより数cm長くカット。
これを底板用に2枚、テーブル用に3枚作る。
 
次に支え足用に、パソコン本体の高さより数cm 長くカットする。これを2枚作る。
 
さらに、底板2枚を横方向にくっつけるための部品用に 板幅2枚分の長さにカットする。これを1枚作り、
同様にテーブル3枚をくっつける部品用に3枚分の長さに、 1枚カットする。
必要な幅に縦挽きカットする
支え足用にカットした板を今度は縦挽きにカットする。
のじ板を縦に3等分で縦挽きする。
写真は見やすいように2本しか写していないが、のじ板を 縦に3等分するので、細いのが3本できるという事。
 
底板とテーブルをくっつける用にカットした板も3等分に 縦挽きカットしておく。
 
それぞれの部品で、必要な面や角に鉋(カンナ)をかけておく。
鉋はホームセンターで打っている安物で十分。鉋台もかなりいい加減で 刃付けもいい加減なので、自分で色々調整しよう。
鉋が使えないのであれば、サンドペーパでも十分。
 
のじ板の縦挽きは、縦挽きの刃があるノコギリでないと しんどい。バンドソーでも丸のこでも、ゆっくり慎重に やれば、フリーハンドでも、概ねまっすぐに切れる。多少 のでこぼこは、鉋をかければきれいにできる。
必要な部品が完成
部品が全部準備できた。
これから組み立てる。
底板をくっつける部品は、3等分に縦挽きしたものを さらに半分に縦挽きした。(写真左がわの細い部品)
 
(部品材一覧)
底板用2枚、テーブル用3枚、3等分の細幅の部品が 支え足用4本、L字補強用2本、テーブルの固定用の 3等分幅の部品3本。底板の固定用細木2本。
底板とテーブルの板をくっつける

底板とテーブル用にカットした板を写真のように 横方向にくっつける。
接着剤は一切使用しない。板同士をぐっと締め付けて 細い木をネジ止めして固定する。
写真左の2枚をくっつけたものが底板になる。PC本体 がこの上にのっかるので、くっつけるための部品は細く してある。
くっつけるための細い部品は、底板の裏側ではなく、PC がのっかる側に止める。理由は支え足をこれにくっつける ため。(後の説明を参照)
右のテーブルの方は、見えてる側が裏側。
底板とテーブルの板をくっつける(2)

底板用にカットした板を写真のように ハタガネでしめて、くっつける用の部品で ネジ止めする。
 
この時に使う木ネジは、20mmを使う。
またくっつける用の部品は細いので、割れないように 下穴を開けてからネジを入れてとめる。
支え足を底板にとめる

底板に支え足の部品をネジとめする。
支え足の部品の上下に、ネジの下穴を開けておく。
 
底板をくっつる用の部品に、2箇所でネジどめする。
以下の写真を参考。
支え足を底板にとめる(参考写真)

支え足は底板の上にのせて、くっつけ用の 部品に横からネジ止めする。底板の裏側からも1本、 支え足にネジを入れてとめておく。底板の横にネジ止め しては、上からの荷重をネジだけで支える事に なり不可。
支え足にテーブルの載せてとめる
支え足を4本、底板に固定できたら、その上に テーブルを載せて、同じようにそれぞれ、 2箇所をネジてとめる。
(写真は手前が本体の前側)
支え足の補強
後ろ側の支え足を補強するため、もう一枚細板を つける。後側の支え足に、L字型に細板を ネジ止めする。
補強の細板はテーブル、底板だけでなく、 後側の支え足にもネジどめして、L字材の強さを出す。
これでテーブルの荷重しっかり支え、ぐらつきもなくなる。
(写真は手前が本体の後側)
支え足の補強(参考写真)

補強の部品は、本体背面の外側から、テーブルと 底板と、支え足にネジ止めしている。長さは、 支え足より2cmほど長め(テーブルと底板の 厚み分)になる。
写真の補強部品のフシの少し下に、支え足と止めている ネジが見える。
完成

厚み1cm、幅約3cmの支えが4本だけでは きゃしゃのように見えるが、そんなに重量物を 載せる訳ではないので、これで十分。タイピング する程度ではぐらつかない。

ちなみにPCはツクモのexComputerだ。PCの 本体前面から冷却空気を吸い込み、背面に吹き出す エアーフロー設計。吸い込み口にフィルタが装備 されていて、ホコリを吸い込みにくいなかなか良い 設計だ。
梱包も専用の箱詰め構造で、しっかりしている。 値段は他店と比べて最安値ではないけど、使っている 部品が明示されていて、信用がおける。
パーティションを切る手数料が必要なのが理解できない。 Win7 を C ドライブだけにインストした後でも、管理ツール のディスク管理で、パーティションなど簡単に切れる ではないか。これぐらいの手間にもお金を取るとは???
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