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5.巣箱の設置場所(養蜂場)
実はみつばちが入る前に、もしみつばちが確保できたら、その巣箱をどこに置 いて養蜂するのかを決めておく事が必要。縦巣箱は風でこけないようにしっか りした設置場所を用意する。杭などを打ち込んで台に置いた巣箱を支えたり、 立木前に台を置いて巣箱を支えられるようにしておく。巣箱は強風でもがたつ いたり振動したりしないように堅固に設置する必要がある。 設置場所は下界なら日が一日当たらない大きな樹木の陰などが良い。またみつ ばちはしょっちゅう外へ通うので、巣門の前が開けている必要がある。巣門の すぐ前に大きな木や岩があってはいけない。通い易い環境が必要である。 巣板はロウでできているので、夏の暑さで巣板が溶けて、巣箱内ですぐ落ちる。 故に涼しい場所が必要。気温が高いと巣箱を移動する時も慎重にしなくては巣板 が簡単に落ちてしまう。 養蜂環境は野山や自然樹林がある場所で、周囲に人家が少ない場所で蜜源(み つげん)の草花や木々がある所が良い。また冬から春先、みつばちが洗濯物 (特に白いもの)に糞をする。花粉とみつの糞なので汚くはないが、一般の人 には嫌がられる。 また養蜂をしていると翌春には巣箱からも巣分かれ(分蜂)するので、その時 は周囲に数万匹の蜂が飛び回ることになる。一般の人にはかなり恐怖を与え る。勿論人を刺す。 そのような事を勘案して養蜂場を決めて、巣箱設置の準備をしておく。 巣箱は風でガタガタしないよう、多い降雨でも巣箱がぬれたりしないように設 置しなくてはいけない。屋根は金属の波トタンなどをそのまま被せると、熱で 巣箱が過熱するので、断熱の処置も必要だ。 それからこれは警告だが、山ではクマが来る。巣箱にハチミツが貯まり始める と人でもその周辺でハチミツのあまーいにおいがする。クマなら多分10km 向こうからでもかぎつけられるだろう。私の場合、縁側のすぐ横に置いてあっ た巣箱が一晩で5つも被害にあった.夜中や早朝にクマと出くわすとただでは 済まないよね。養蜂も命がけかな・・。  
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6.仕掛けた巣箱の回収
もし野山に置いた巣箱に野生みつばちが幸運にも入ったら、なるべく早く自分 の養蜂場にそれを持ち帰ること。盗まれる事も多いし、熊にやられることもよ くある。 仕掛けた巣箱を頻繁に見に行こう。自分の養蜂場に持ち帰るときは夜にする。 外へ出ていた働き蜂(通い蜂とも言う)が全部巣箱に帰還した状態で持ち帰ら なければいけないので、夜遅くか夜明け前にする。巣箱の巣門(出入り口)に木片を 当ててガムテープなどでしっかり固定して塞いで、自動車などの座席に積む。 震動が伝わり難いように、古毛布などに載せるか座席に載せる。そして できるだけ低スピードで運転して持ち帰る。 もし運転中に蜂が逃げ出すと必ず刺しに来るので、面網はかぶって運転する。  
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7.春からの養蜂
春から初夏にかけては野山に花がたくさん咲く時期だ。この時期はみつばちが 最も盛んに飛び回る。巣箱からはひっきりなしに蜂が出て行き、また帰ってく る。この様子は大変おもしろく、一日見ていても飽きない。春から夏にかけて みつばちは蜜を集め巣を作ることに一目散で、巣箱近くで見ていても、人を刺 したりはしない。でも油断すると刺される。ベテランで蜂に刺されるのはそう いった油断による時がほとんどだ。  
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