犬の下痢対処
犬の下痢症状とその改善について
犬の下痢症状の改善ストーリを公開するので、ご参考に。
 
犬種はゴールデンレトリーバが4分の1ほど入った雑種だ。
体重は10kgぐらいだと思う。
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ウンポコは普段は小サイズのバナナ状。大きさ、柔らかさも バナナのイメージだ。
 
健康時でも、散歩の最初は普通のウンポコだが、散歩が長くなって、 ウンポコが3度目ぐらいになると、下痢状のウンポコになってた。 犬は長い距離を歩くと普通の犬でも下痢状のウンポコになると書物、 ネットの記述にある。
 
最初は2011年秋ごろから下痢症状が出始めた。 散歩の最初のウンポコから下痢になった。散歩は1kmぐらい。 またつないでいる場所でも下痢ウンポコをするようになった。 水を飲みたがるだけ与えると、ヨーグルトほどの柔らかい下痢になった。 それで与える水を控えるようにした。 水を控えると、下痢症状は治まる傾向。 冬の間はまだいいが、夏になると余計水を欲しがった。 日に1リットル以上は平気で飲む。しかし1リットルも与えると、 ヨーグルトよりひどい下痢になった。
 
それでエビオスや強力わかもとを1ビン全部あげ続けたが、 ほとんど改善しない。 下痢は更に悪化して、ひどい時は水状の下痢ウンポコをそこら 中にまき散らすようになった。下痢のウンポコには時々血も 混じるようになった。 ドッグフードはベディグリ大型犬用ドライフード(12kg¥2000) のみ。
 
あまりにひどくなったので、獣医に電話で相談した。 獣医に連れて行ければ良いのだが、 大きな犬で、自動車には乗り慣れていない。しかも自宅が山奥で 獣医までは片道25kmぐらいある。この獣医には 子犬の時に寄生虫下しをしてもらい、それっきり。 (普段はネコの予防注射などで通っている) 獣医に電話で聞いてみて、何かよい薬でもくれればと思ったが、 電話だけでは無理のようだった。
 
それでネットで調べたが、症状と改善方法などが記載されたページ を見つけることができなかった。 Amazonで「動物用医薬品」で検索すると たくさん表示された。目薬、耳の薬、抗生物質入の軟膏、寄生虫下し、 それに下痢用の整腸薬、漢方薬などなど山のように表示された。 2012年8月、3種類ほど購入した。
 1)犬猫の胃腸薬(漢方薬系、6包¥880)
 2)テスミンS(腸内殺菌剤、20錠¥930)
 3)ビオイムバスター(乳酸菌剤、100錠¥3000)
合計5000円だが、獣医に行くよりは安いか・・。
 
結 果
1)を全部与えたがほぼ効果なし。しかし漢方薬なので、 効き目がでるのに時間がかかったのかも知れない。
2)を10錠与えると水状の下痢は とまる。普通か軟便という状況
続いて3)を与えると10錠目ぐらい からかなり改善し、普通の状態にもどった。ただし水を無制限に 与えると下痢になるようなので、制限していた。1)、2)、3)は 同時ではなく順番に投与した。
3)の添付使用説明書には、臨床試験データが 記載されていて、ビオイムバスターとディアバスターの併用では 99%の改善があったとある(ビオイムバスターだけだと95%)。
 
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以上の薬を全部与えて下痢症状は幾分治まったようだったが、また ひどい下痢症状が出始めた。毎日、朝からずっと水状の下痢になる。 2012年10月再び今度は「ビオイムバスタ」+「ディアバスタ」を同時投与した。 しかし今度は下痢症状がまったく改善しなかった。更に「テスミンS」も投与したが 効果なし。水状の下痢が1ヶ月ほど続いた。
 
ネットで詳しく犬の下痢について調べると下痢には「小腸性」と「大腸性」があるとの事。 我が家の犬は症状からどうも「大腸性」だ。そして下痢症状を引き起こす原因に、 寄生虫があった。大腸性下痢を起こす寄生虫は「鞭虫」とある。それで この「鞭虫」に効く駆虫薬を探したらバイエル製薬の「ドロンタール・プラス」 だった。しかし飛び抜けて高価(20錠9300円)。一か八かで購入・投与 してみたら、これが劇的な効果を示した。投与したその日から下痢が止まる。 そして2日目からは正常なウンポコに戻った。それ以降、水を多い目に与えても 下痢症状は見られない。ドランタールプラスは単発で効果があると説明書にあった。 1回2錠だけで劇的効果だった。
 
「鞭虫」は便の中に卵を大量に残すらしい。しばらくするとまた鞭虫症になる 可能性が高いので、軟便になったらすぐにまたドロンタールを投与したい。 ドロンタールは犬が食べない。粉にして水で飲ませてもいやがる。缶詰と一緒に あげるなど工夫が必要。  
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以下、薬品添付の説明書

 
「内外 犬猫の胃腸薬 説明書」
犬猫は下痢をしやすい動物で、細菌やウイルス、寄生虫によるほか、 過食、腐敗食物、冷たい・熱い食物、刺激物、栄養異常、湿った犬舎など が下痢の原因になる。
 
<特 徴>
生薬が主成分で作用緩和な胃腸薬で、副作用は少なく、長期投与の影響の 心配がない。
 
<効能・効果>
消化器疾患・衰弱、食欲不振、下痢等の症状改善
 
<成 分>
100g成分中・・・
 ケイヒ末(10g)、ショウキョウ末(3g)、ウイキョウ末(5g)、
 アクリノール(2g)、タンニン酸アルブミン(50g)、 ゲンノショウコ末(20g)
 
 

 
「テスミン説明書」  
 

 
「ビオイムバスター説明書」
犬猫の嗜好性の高い素材に2つの有効成分を配合した動物用医薬品。 整腸作用のある有胞子性乳酸菌と総合消化酵素バンクレアチンを配合し、 食欲不品、消化不良、下痢に使用する。本剤には1/4の割線があり、 小型犬にも利用可。
 
<有効成分>
1錠中、有胞子性乳酸菌=30mg、バンクレアチン=60mg
 
<その他配合成分>
ビフィズス菌、アシドフィルス菌、フェカリス菌、魚由来ペプチド、酵母エキス
 
<薬効薬理>
有胞子乳酸菌= 胞子を形成しているため、高い耐酸性・熱性・圧性・糖性・塩性が あり、腸管への到達率が高い。腸管内での増殖・定着性に優れ、高い乳酸育成率 (90%)を有す。
臨床効果として、整腸作用、消化・吸収の補助、病原菌感染防御、有害物質産生 抑制、免疫機能活性化が期待できる。
総合消化酵素バンクレアチン= すい液中に含まれるプロテアーゼ、すい臓アミラーゼ、 リパーゼ、トリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチターゼ、リポヌクレアーゼ、 その他多くの消化酵素を含み、胃や腸で、でんぷん・たんぱく質・脂肪を分解し、 消化を助ける。臨床効果として消化・吸収の補助が期待できる。
 
<臨床試験>
下痢症状のある犬を対象に1日2回経口投与した結果、最終観察日の総合改善率は 94.8%。
評価項目 ビオイムバスター プラセボ ディアバスター併用
下痢の回数
下痢の状態
 食 欲
 活動性
82.8%
93.1%
100.0%
96.6%
64.0%
68.0%
64.0%
76.0%
100.0%
100.0%
96.6%
100.0%
総合改善率 94.8%
74.4%
98.6%