「八重洲無線、FT-950とFT-897の使用感について」
FT-950はズバリ!CW DXには使えないバカチョン・マシン
実際に購入・使用した評価を記載した
HF機の購入検討している人の参考までに
(注)以下主観的暴言だがウソはない・・・
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*以下の評価はほぼCW運用しかしない自分の評価・・・
 
<価格>
FT897=14.3万円(本体10万+ANTチューナ26600+CWフィルタ17000)
FT950=15.8万円
まあ、どっちも大して変わらない。
 
<大きさ・重量>
大きさは見ての通り。FT950はめっちゃ重い。買う人は奥行き寸法要注意
 
<感度>
かすかに聞こえるCW信号の増幅・・どちらも大して変わらない
 
<受信用フィルタ>
無線機搭載の受信用フィルタは色々種類があり、カタログにごちゃごちゃ書いてあり、 多少魅力的だが、でも実はこれが大して必要ではない。 14M以上のCWにはこれらのフィルタ機能など要らない。「XXフィルタ」 と書いてあるのは全部、隣接混信信号の除去用(RFuチューニングも同じ)。 荒っぽく言えば7MHz用か CQ WW などのコンテスト用。 都会で人の迷惑も考えず、キロW出力するバカ局が近くにあれば別だけど。
DSPフィルタなんて不要。コスト高のそんなものをつけなくても、 7M でも CQ WW でも500Hzクリスタルフィルタで十分(30年前のアナログ技術)。 (新しい機能を搭載したような事を書かないと売れないでのやっているだけのシロモノ。 何でもデジタル?でも結局最後は耳でしょ)。 ちなみにFT897にはオプションの500HzCWメカニカルフィルタを別途購入する必要は全くない。 高価なDSPフィルタが搭載されていてそれで十分切れて、500HzCWフィルタ を装着してもさほど変わらない。DSPを搭載するなら、こんなオプションを 販売するじゃーねーよ。そんなに物を売りつけたいのかな??
 
FT950にはオーディオピークフィルタがある。これだけはCWには有用なフィルタ。だけど、この機能だけ DSPで調整できない。これこそDSPで調整できるようにしろよー。受動素子だけの 回路で自作しても、いくらか調整できるようにつくるぜ。ばかじゃねー?? しかもこのCWに必要なフィルタは、取説に付け足し程度に記載されているだけ。 (よく探さないとみつからないぜぇ)
これ1つを見ても、YAESUはCWには興味ないメーカらしい。
ちなみに、オーディオフィルタ、メモリキーヤなんて自作の楽しみだから、搭載有無はどうでも いいけどね。
 
<周波数スキャン>
周波数スキャン機能があれば、ダイヤルをくるくる手回しする必要なく 技術書でも読みながらバンド内をワッチができる。DDSだからできるとっても便利な機能。 両機ともDDS VFOなので その機能はある。しかしFT950ではその機能が実質使えない。他のサイトでも 批判されているように、マイクの小さくて固いボタンでしか スキャン開始ができないからだ。ホントにばかだねぇ。アマチュア無線機の設計を アマチュア無線をやった事がない人間にやらせるから、こんなことになる。 CW運用メインの自分について言えばマイクなど 接続していない。どうしてこの重要な機能がパネル操作でできない のか、あきれた設計としか言えない。どうでもいいボタンがパネルにたくさん あるのに・・・「DDS、あっても未だに手回しワッチ」おそまつ。 改造するか外付けボタンにするかだね。
CW運用メインの人にはFT950は全然だめー!! コスト高のデジタル機構を搭載しても、その使い方さえ分かっていない。 それに比して、FT897はパネルボタン一発でスキャンのスタート・停止ができるよ。
このせいで、FT950は買ったばかりだけどお蔵入り(叩き売ってもいいけど、その内、 改造してパネルボタンを外してスキャン用にするかだね。)
しかし、FT897でもそのスキャン範囲の設定が、非常に面倒。もっとどうにか ならないかな・・・。
 
<スプリット>
CW DXpediなどとの交信ではスプリット運用は必須・・・
両機ともVFOは-a/-bの2系統があり、自動でVFO-aで受信、-bで送信ができる スプリット機能は基本装備。この時、VFO-a、-bの両方の信号を パチパチ切り替えて交互に聞きたい事がままある。 ところがFT950はその切り替えは2つの ボタンを交互に押す必要がある。しかもその2つのボタンが離れていて片手で パチパチ切り替えるのは不可能。FT897は1つのボタンだけでできる。
FT950を設計した人間は、この機械を使った事があるのか?多分無いだろう。 設計している人間は単に無線機を設計しただけで普段、運用などの経験は まったくないのは明白。(普段運用している人間が設計したなら、よほどのばか) とにかくFT950は手動操作性が全然ダメ。 あまり使わないボタン(バンド切り替え)が押しやすい場所で、よく使う ボタンで周波数に関係するボタンがVFOダイヤルの周辺。ボタンを押すと VFOダイヤルに触っちまうぜ。ほんとにバッカじゃーねーの。 まあ「バカ機のカタログ」見てよ・・ こんな機械はお蔵入りも仕方ない。 はっきり言ってFT950は自分的には「ダメ機」。買うんじゃなかった。 まだ新しいので半額で叩き売って、アリンコのHF機に買い換えるか。 安い、軽い、小さい、機能十分。
 
<CWゼロイン表示>
FT-950の機能は使い物にならない。信号が弱いと表示がピョロピョロ 動きゼロインどころではない。これがゼロイン表示だって、よく言うぜ。 「見ない方がいい表示器」なんてバカじゃねー。オレの機械だけ この機能が壊れているのかと思ったぐらい。Sメータが跳ねるぐらいの 入感でしか使い物にならない=まったく使い物にならない
それに比べ FT-897は結構弱くても、ゼロインLEDがピコピコつくので、めっちゃ便利。 あれ?同じメーカで、安い 機械の方が性能いいの?分からんメーカや。YAESUってどうなってるの、やる気あるの?
 
<電鍵ジャック>
どうしてFT950のKEYジャックは今どき標準ステレオピンなんじゃ?前後2つ のジャック穴とも ダイソーで買った変換ジャックをつっこんだままじゃ。ミニジャックの方が ほこりも入りにくいやん。FT-897はミニジャック。同じメーカなら統一しろよ!!
 
<総評>
FT-950はボタンいっぱいで何だか面白そうな表情に惹かれて買っちゃった。 だけど実際の操作性などは使ってみないと分からないもんなぁ。 いざ使うと使いにくい!!!。とにかくFT-950は操作性では最低。 CWで海外通信するにはどうでもいい機能満載。高い・でかい・重いだけ。 良いポイントは何も見出せない。買うなら絶対FT-897(メカニカル CWフィルタは高いだけ、絶対不要)。 144MHz、430MHzもついているので、尚良い。
アリンコのまわし者ではないけれど、もっと買うならDX-SR8Jが一番 良さそう。何といってもコンパクトでこの安さ(6万円)。 VFOスキャン、スプリットも装備なので、CW-DX運用には100% 十分。DSPなんか無くていい。地味かも知れないが安さと操作性を 追求していけば、きっとユーザの間で評判になって、ライフタイムの長い 良い製品になるよ。もっと自信もって技適も取ればいいのに・・。 技適ってそんなにコストがかかるの? それともバカジャポネーゼは相手にして ないということ?  VFOスキャンのスタート・ストップがパネルのボタンで出来るか どうかは未確認。VFO-a,-bの受信切り替えも1つのボタンでできるか 否かも未確認(でもボタン少ないので多分・・・)。
 
FT-897やFT-8900のMIC端子ってどうしてモジュラなの??? モジュラコネクタは専用工具が必要で自作やりにくいじゃん。 データコネクタをDINにしているのに・・・。あと電源コネクタも どうしてあんな変な物を使うのかねぇ?? ちなみにFT950, FT897,FT8900 とも全部違うんだぜ。探すのに苦労するよ。 八重洲の技術者って頭おかしいのかな???
八重洲もかつての日産自動車と同じようだね。ゴーンが社長になった時 言ってた・・・「日産の 役員に車好きな人間がいなかった、驚きだった」とね。多分八重洲無線も 無線好きの役員・社員がいないんだね。事務屋がトップなんだろうね。 技術の会社役員に事務屋が入り込むとこうなる。アイコムと随分違う会社だね。  

 
おらっちのアマチュア無線の楽しみ方・・・CWのみ、しゃべるのは面倒。 CWでラグるのはもっと面倒。 簡単ダイポールを自作する。竹支柱、バラン無、ホームセンタの銅線と ナイロン紐だけで作る。アンテナチューナがあれば簡単にSWRは1.5 以下になるぜよ。それでアフリカとも通信できる。要は電離層。 そして14M、18M、21Mで国内外の局と交信。 高価なアンテナとキロアンプだよりではなくて、電離層のコンディション だのみの瞬間の通信がなんとも魅力。ハエがたかるような珍局パイル には参加したくない。(ときどき呼んじゃうけど)
それよりは珍局がCQを出し始めた瞬間を捕らえて交信にこぎつけるのが 何とも快い。(だからVFOスキャン機能が重要なんだ)  簡単自作ダイポール、50W-100W無線機、電離層コンディション、 かすかに聞こえる遠局のモールス音、そしてそれに応答して返ってくる 自局コールサイン。瞬間の奇跡の通信だぁ。HF通信の醍醐味だね。 好みだけど、シベリア奥地の局と交信するのがなんとも魅力なんだな。 (彼らはどこで無線機やフィーダやコネクタやトランジスタを買ってくる のかな? やっぱAMAZON? 部品はALIEXPRESSかな・・ロシアのFEEDBACKを よく見かけるからね)
 
それにしても、最近の日本の電気メーカはどこもだめなのが多い。 高機能を追求するあまり、別になくても良い機能をテンコ盛りにして 人目を惹こうとするばか戦略一辺倒。おまけに高い物ばっかり。 実際のユーザの目線で製品を設計しようとする思想が 根っこから欠落している。八重洲無線のHF機なんてその最たる例である。 もうアマ無線のHF機など機能的には出尽くしている。 方向的には、例えば「軽量・安価にする」、 「信頼性を高める上で余計な機能は削る」、「どうしても傷む部品は ユーザで簡単に交換できるようにする」、「実ユーザの声を真剣に モニタしてマイナチェンジでも操作性をどんどん追求する」という真摯 な技術追求をする内容はいくらでもある。
DSPなどの派手な技術 ではない地味な技術追求は、必ず長いユーザ、確実なユーザがついて いき、長いライフタイムを持った確実な企業になっていくのだ。
しかし経営を技術屋ではなくて、事務屋(銀行系)がにぎると、どのメーカもだめになる。 いっとき経営は上向くが、すぐにすたれる。アメリカ式経営だね。 日本の電気メーカはみんなこれでだめになってるよね。 結局売り上げだけしかみないし、見てくれだけの製品作りに振り回されている。どかっと 売れるものは、どかっと売れなくなり、会社が傾く大きな要因に なる。倒産する会社は全部このパタンなのがどうして分からないのかね。
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